本年度も残り一ヶ月となりました。今年は、社員の出入りも激しく、大きな交通事故があり、波乱に満ちた1年だったと思いますが、反省も踏まえ、再度就業規則の見直し、休日体制の見直し等会社の整備に注力してゆきたいと思っています。又会長の言葉にもありますように、12月は忘年会等で飲酒の機会も多く、寝不足等で、特に交通事故等に十分気をつけて、安全に締めくくりたいと思っています。
売り上げの方は順調だったのですが、11月に入り勢いが少し鈍ってきました。メーカーさんの優先施策のおかげもありますので、残り1ヶ月必ず、二桁の増収増益で有終の美を飾りたいと思います。
さて、移転し10年を迎え、売り上げ規模はほぼ倍増しました、残りの10年で倍増するには、年平均7㌫以上の成長をしなければいけません!その為には、大きな改革が必要です。出店もその一つですし、業務体制の見直しや、IT化、営業の効率化や今の若年層に合わせた営業スタイルへの改革も必要不可欠です。
来年度は、改革を旗印に進めていくつもりです。我々の属している汎用塗料市場は、まだまだ有望な市場です。リフォーム需要にターゲットを絞り、顧客開拓へと進めてゆきましょう。われわれは、どちらかというと変革の少ない業界ではありますが、他業界では、ビジネスモデルが大変革しています。
1992年までの文具・事務用品業界は、コクヨというガリバー企業が支配しており、その強固なチャネル支配力、営業力で他を圧倒していた。
文具店網だけでなく、大企業に対しては強固な外商チャネルを有していた。
そこに1993年登場したのが、カタログ通販のアスクルである。文具・事務用品業界4位のプラスは、ユニークな商品力は評価されていたが、現状のチャネル構造のままではシェアは奪えないと考え、通販のアスクルを設立した。
2回目のビジネスモデルの変革は、大塚商会によってなされた。1999年から「たのめーる」というカタログを持ち、全国に2000人いる営業マンが、中堅企業に対して集中購買システムと共に売り込むスタイルをとった。
これは、営業マンとシステム開発力を持つ大塚商会だからこそできるビジネスモデルであり、アスクルやコクヨは追随できなかった。
「たのめーる」はコクヨの「カウネット」を抜き、文具通販業界二位に躍り出たが、文具・事務用品業界の変革はこれで終わりではなかった。
数年前から、「リバース・オークション」という新たな購買形態が、先進的ユーザーから始まった。
リバース・オークションによって、アスクル等の価格を大幅に割り込むケースも少なくなく、文具・事務用品業界の利益率は低下してきた。
成熟業界と言われる文具・事務用品業界において、15年間の間に3回も新しいビジネスモデルが登場した。この例をとっても「市場が成熟しているから、ビジネスモデルの変革とは縁がない」とはいえません。
我が社の近隣にも建デポ・カーマ・カーマプロ・カインズホーム・ハケの専業商社2社等、激戦地域です。何時流通が取って代われるかわかりません!その為に考え続け攻め続けなければいけません!
どうか残り1ヶ月、まずは無事故で、今年来年と知恵を絞って、行動し12月までの半期の利益を通期目標の利益金額まで稼げるように頑張ってゆきましょう。
平成24年12月3日(月)