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汎用塗料市場

2013.04.12

 私感ですが、汎用塗料市場について、おもいのまま書かせて頂きます。

30年間この業界にいると、この業界の特殊性やありがたさを感じずにはいられません!

私がこの業界に足を踏み入れたときは、本四連絡橋等で重防食需要が盛り上がっていたのと建築汎用では、まだまだ新築が主力で大手ゼネコンの下請けの塗装業者さんが力を持っていました。

 

その当時は、工業用塗料天国 汎用塗料地獄というような感覚がありました。工業用はラインで、流れるので需要も安定していますし、新規でとることもなかなか難しいので、ラインフォローさえきちんとしていれば、安定的に稼げる商売です。それに引き替え汎用塗料は、現場単位ですし、現場が突貫工事であれば、24時間対応で尚且つ、下請け重層構造なので、物量が少ない割にフォローが大変で、又集金業務の大変さもあります。

 

こういった理由から、上記のような話が出ていたわけです。

 

振り返り30年たちますと、汎用塗料は安定的な需要が有り、ブランド決定能力もまだまだディラーの力もあるので、未だに全国3000店弱の同業者が存在しうる希有な業界です。

 

私も異業種交流会等で、他の流通業界の若手社長さんを見てきましたが、昔はうらやましく感じていました。

 

しかし他業界は、30年間の間に流通革命が起こり、他流通業界は激変しております。

 

薬卸・総合食品卸・日用品卸・文具卸等激動の20数年になっています。

 

薬卸は、1兆円プレイヤーいや2兆円かな?プレイヤーでないと生き残れないですし。総合食品卸も商社系で再編され、一位の座が、独立系の国分から三菱食品に変わるらしいですし、文具卸もアスクル登場から激変しています。

 

我々塗料業界も私が、踏み入れたときから、当時の日本塗料工業新聞(現コーティングメディア)の小笠原社長様から、いろいろなご指摘を受け、変革もありましたが根幹は、あまり変わっていないように思います。

 

マンパワーに左右されるため、未だに独立もありますし、それを廻りが増長する動きまであります。

年代によって、台頭する企業が現れる一方、衰退する老舗企業もあり、5年10年単位でめまぐるしく変化します。

 

汎用塗料市場で、全国展開する流通業者は1社もなく、地域・地域で有力業者ができあがってゆく形態です。

 

大手汎用塗料メーカーの政策も地域政策で、地域ごとの価格差も不可思議な形で、存在しています。

 

1次店と2次店が普通に価格競争を仕掛けてきたり、又その値段があまり変わらない!!

 

客先により価格差が、この情報化の時代でも信じられないくらいにある。

 

販売店もメーカーもこの価格差をバレルまで、容認している。

 

全体的に購買姿勢が、慎重な為、他業界に比べドラスティックな流れになりにくい

 

その結果、過大なサービス合戦に終始してしまい。営業マンの疲労感が強い!

 

でも不思議と・・・・・・皆、丈夫に普通に生き残っている。

 

田中外相が外務省のことを「伏磨殿」と読んだが、まさに他流通業から見たら不思議な業界であると思います。

 

されど、この業界に入り30年 需要が有り、今まだ手が打てて、独立独歩でできる、おいしい業界であると思います。

 

1部プロ用ホームセンターがありますが、他の業界からも、なかなか攻めてこない

 

この業界にいたおかげで、ぼんくらの私もなんとか社長業を続けていられる。

 

但しこれからの10年は、激しい変動が起こる気がします。全国の塗料ディラーの社長様達に負けないように、これからも社員皆と共に頑張ってゆきたいと今さらながらに思います。

 

 

平成25年4月12日(金)

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