昨年度は、東京スカイツリー開業、ロンドンオリンピック、山中教授によるノーベル生理学・医学賞受賞等の明るい話題と
中国・韓国との外交問題、特に尖閣諸島を巡る中国との軋轢は、反日デモが暴徒化し、中国進出の日本企業に大きなダメージを残しました。
政治も相変わらずの混迷が続き、衆議院総選挙の自民の大躍進で、又ねじれた政界となりました。
日本の借金は1000兆円超え、一人あたり800万近い借金、私の家族は5人ですから、4000万の借金となります。
経済もパナソニックやシャープ等家電企業の不振、パナソニックは以前松下銀行とも呼ばれ、自己資本比率も70パーセントくらいあったものが、アッ!!!という間に20パーセント台になり、隔世の感が絶えません!
若者のうち向き思考も強く、これだけのグローバル社会において、海外留学生の数も減る一方、アメリカの大学で東アジアの留学生の数を比較すると、感覚的には10人中中国人5名韓国人が4名日本人が1名くらいの比率だそうです。
これでは益々日本の国の閉塞感が、広まる気がしてなりません。幸いに安倍政権が、2度目と言うことも有り、矢継ぎ早に施策を打ってきているため、あまり当てにはなりませんが、円安・株高という日本経済にとっては、新年早々いい出足になっています。
我々塗料業界を取り巻く現状も例年同様国内需要の減少から、デフレが進み、過当競争となくなりません。
一部塗料メーカーの強引な施策により、製販装の枠組みも、ないものとなりました。
勝ち組の塗料流通業者は、キャッシュアンドキャリー店の業態変更や拠点の拡張を進めて、地域ナンバーワンの戦いを勝ち抜いてゆき、2極化が大きく進んでおり、今後もこの兆候が、進んでゆくと思われます。
弊社におきましては、ここ2~3年微増が続いており、2010年度は7パーセントアップ2011年度は、2パーセントアップ2012年度前半は、4パーセントアップと伸び悩んでおります。
特に今年度前半戦は、他社伸ばしているにもかかわらず、弊社の伸びが、少ないのは、人材の出入りが激しすぎたことが反省点としてあります。
激しいと言うことは、それだけその補充や人材の再教育等に時間が裂かれ、本業の営業の時間が取られること意味しています。
この反省にたって、再度会社の整備に力を入れ、今月中には、就業規則の全面見直しをする予定です。
又今年度からは、新卒採用の見直し、中途採用の強化に力を入れるつもりです。
とにかく人を増員して、活性化してゆくつもりです。そして念願の出店と5パーセントクラブの達成をしてゆきたいと思っています。
そのための大きな施策として、
① マナーの向上
② 顧客の増大
③ 業務改革(IT化推進) を大きな施策として考えてゆきたいと考えています。
①に関して、ブログにも書きましたが、
今期からマナー向上として取り組んでいますが、会社全体として、身につけるのは、難しく感じていますし。そもそもその趣旨がなかなか理解されていないと思います。
朝礼の際でも、何回か申し上げているのですが、社風として、定着するには、かなり時間がかかります。
地道に繰り返し、啓蒙するしかないと思います。
私がこだわっているのは、最後はココにしかないと思っているからです。
最高のサービスと言われる、ディズニーランドやリッツカールトンもハードもさることながら、やはりホスピタリティやマナーの良さだと思います。
平成の再建王とされる日本電産の永守社長も、赤字会社を買収して再建に取り組む際は、とにかく「整理、整頓、清潔、清掃、作法、しつけ」の6Sの徹底それから始まります。
神は細部に宿るといいます。細部にこだわると言うことは、会社での清掃の状態や挨拶・仕草等、毎日愚直に本気で取り組むことでしか生まれません!
感じがいい会社とは、一人だけが感じがよくてもダメなのです。
全体がよくなければゼロと同じです。全体が同じ方向に感じ進んでいかなければいつまでたっても会社はよくなりません!
誰でもできる当たり前なことを誰よりも真剣にやるしかありません。
そうした徹底した「細部へのこだわり」がお客様に伝わり、物質的な価値すなわち価格とか納期とか以外の価値がどんどん大きくなり付加価値となり、ブランドとなってゆきます。
ですから、挨拶や掃除と言った細部にこだわるのです。
この理解でマナー向上されますことを切に願います。
②に関しては、50社の開拓をお願いいたします。
営業マンが6名3社で18社 店舗が10社 NET固定客10社 その他12社です。これを徹底してください!
又シェア奪回ユーザーをまとめ10社~20社50パーセント訪問数をアップしてください。
ユーザーの訪問件数をまずは上げるその為には、一日1~2件は必ずアポイントをとる、アポイントを取るためには、持って行く話がなければなりません!その繰り返しが必要です。
又新規開拓には、昔もやったように紹介が一番です。
硬いユーザーに紹介してもらう。
コレを徹底してください!
③に関しては、業務の藤田さんや退職した石川さんのおかげで、業務の時短はかなり進みました。
しかしながら営業部は、繁忙期・閑散期に関わらず長時間労働が、慢性化しております。
弊社の客先の皆様も以前に比べ格段に仕事量をなされているので、致し方ない面もありますが、過剰なのは、間違いありません!
業務改革が営業部の時短につながるかどうかわかりませんが、その視点も踏まえて推進をお願いします。
以上述べた事項から、今年のテーマは”進化”(変革と挑戦)にしました。サブテーマを新たなるビジネスモデルの創出・マナー向上(社員教育の徹底)
本社移転で、10年が過ぎその当時からは、社員数も50パーセントふえ、売り上げも約倍になり、重防食から集合住宅改修を中心とした塗料にシフトして、成功してゆきましたが、このビジネスモデルも10年がたち、少々制度疲労を起こしてきました。
再度新たはビジネスモデルを創るための重要な一年となります。
ですからこの一年を変革としてゆきたいのです。
EPN活動も軌道に乗ってきました。昨年度訪問した同業者にある種感動して、帰ってきました。まだまだ塗料ビジネスは、チャンスがあります。
地域地域でナンバーワンの塗料販売店が、売り上げを伸ばしています。
その意味で、今年は、スタートダッシュでかかりたいと思います。
村上龍が司会の昨年度12月13日放送カンブリア宮殿で、東証1部最年少上場の26歳社長村上太一さんの紹介がありました。
一見見ると気弱そうな青白い青年という感じだったのですが、この人が次世代経営者としての手案と考え方がすごい!
事業は、リクルートやフロムエーと同じで、求人情報サイトで、『リブセンス』を立ち上げたのは早稲田大学1年生の時。
スタート時、スタッフは3人です。
『求人支援』
ジョブセンスと言うサイトを立ち上げて『成功報酬型』の求人広告を世に広めました。
それまでの求人広告は募集広告を掲載するだけで何万円とかかり、掲載後のフォローは見込めなかった訳ですね。そのスタイルを壊そうとした。
掲載期間も制限がなく、求人が達成されるまで費用負担がないと言うのは求人側企業にとっていいですね。
一方で求人に応募して、採用されたら採用された方にもお祝い金が出る仕組みです。
現在スタッフは100名ほど、19歳で起業して6年間で上場したそう。
今では求人広告界ではフロムエーに次いで2番目のシェアを持っています。
急成長の秘密として・・・
☆ITの技術開発はすべて社内で対応しており、実に全スタッフの70%がこの部門。
営業職は2名だけで、お金がかからない低コスト体質な点が、求人広告界で異色なんだと話していました。
低コスト体質を証明するように、営業利益率47.8%と言う数字が紹介されました
ジョブセンスについての深堀りはここまでで、村上太一さんの考え方を村上龍さんが尋ねるコーナーがありました。
Q1 起業で一番大切なものは、ビジネスモデル・人材・お金のうちのどれでしょう?
これらのものを考えると何もできません。
ジョブセンス立上げの際には、何もありませんでした。
世の中に自分のビジネスモデルが広まった事を考えて、ワクワク感が今まで自分を支えてきました。
Q2 今の若者の幸福感って何なのでしょう?
今の消費者はハッピーなのだと思います。
低価格で美味しい物やいいサービスにも触れられる。
村上太一さんは、消費者としてのハッピーから、サービスを提供する側に廻りたいと思ったと言う事でした。
Q3 今の若者の意識の変化とは?
お金や上場などの欲望よりも、NPOやボランティアで社会貢献する事が良いと思う価値観。
お金以外の自分の軸を持つ人たちが増えて来ているのではないでしょうか。
村上龍さんはギラギラした欲望が時代を動かしていたのですが・・・とヒルズ族の例を出して語っておられましたが、趣味も持たず8帖のワンルームマンションに住み、新聞も取らず、小さなテレビももっぱらビデオを見る為のモノ。
なぜなら「地デジ対応前のアナログテレビだから映らないんですよ・・・」、と笑う村上太一さんなのでありました。
コレを見ての私の感想は、まずは、経営理念がしっかりしている。
村上さんの経営理念は「幸せから生まれる幸せ」である。
他人の幸福に関与することで自分も幸福感を得る、こんな会社が世の中にどんどん出来てきたら・・・日本も変わってゆくし、新たなる世界企業のスタンダードになるような感性だと思っています。
それと事業を開発するモチベーションのすばらしさは、消費者としてのハッピーから、サービスを提供する側に廻りたいと思ったと言う言葉に表れるように、この感性もスティーブ・ジョブズの感性と似ていると思います。
こんな企業が、どんどん現れると日本の閉塞感も打破され、新たな事業創出や雇用の増大日本国自体の繁栄も間違いないと感じました。
『人とは違う生き方をしてもいい』・・・家庭で親からそう言う教育を受けて来たそうです。
お父さんは、高校生の時から株の取引をさせ、お母さんは、ビジネス番組を録画でとり、村上少年に見せたそうです。
一時代前のホリエモンのように、欲望に染まらずに、村上さんの様な企業家が、どんどん出てくるような日本にしたいと感じました。
振り返り我が社の社の存在理由も、会社にいる社員・家族を幸せにすること、又生活も守ることだと思っています。
そのためには、成長し続け、結果を出すこと!
塗料という商売は、地域密着で、我々が扱っている建築リフォーム・土木リフォームの塗料は、年々拡大しています。
そのありがたさを心に刻み、新しい塗料販売のあり方を模索し、確立してゆくために、特に本年度は、景気の高揚期にもあたりそうなので、売り上げ拡大を最大の目標に一年全力で勝負してゆきましょう!!!
毎年同じ事を言っていますがどうか昨年と同様にまずは、社員はもちろんそのご家族すべてに無事で安全で健康に留意して頂いて、後は社業発展の為、自分自身の向上の為に全力で、社業に取り組まれることを念じまして、年頭の言葉とさせて頂きます。
1年間宜しくお願い致します。又ともに頑張ってゆきましょう。
平成25年1月12日(土)